2017/12/13

さよならスイッチさん(Goodby, Switch-San)


よりぬきスイッチさんに続きさよならスイッチさんもリリースと相成りましたので。
やはり一部の楽曲が「リリース時の言語設定」の問題でデジタル版で改題される為
今回はCDリリース時から英語に統一していました。原題にて紹介。

1. The Greatest Conflict

アルバムタイトルに「さよなら」を選んでしまったので
それに見劣りしない大団円なタイトル曲を、と色々悩んだ末の楽曲でした。
「偉大なる衝突」と名付けられたこの楽曲に込められている悪意については
<a href="http://blog.s1224.com/2017/10/the-greatest-conflict.html">こちら</a>を御参照下さい。

2. Rhythm Meister 2

私のファーストアルバム「電子の海」に含まれていた割と地味めなタイトルのブラッシュアップ版です。
ちょっとリズム思いついたぞ、程度で着手したのですが、案外好きな感じになりました。
先輩に聞いて頂いた所「これは!すごく良いから!歌があったほうが!」て言って頂けたのですが
何度やっても技術不足でしっくりきませんでした 自分でもそう思ったので本当に残念です

3. Chill Breeze

だいぶ昔に確かMOGRAさんでDJブースレンタルで遊ぶ為に
書き下ろしてみた作りかけの曲を、きちんと最初から作り直して完成させてみました。
「寒さ」だけがテーマの変わった曲だったんですが、普段使わないようなkickとか使ってみた結果
ぼちぼち寒そうになったので自分では御満悦です。
これも歌用意してたんですが……残念です。


4. 大戰

まだまだ日本語不勉強だなぁと(日本人なのに)思わされたのですが「大戦」というとほぼ全て世界規模の大戦の事を指すようです。
DDRのDEAD ENDだとか無双OROCHIあたりに多大に影響を受けている曲ですが、
「らしくない」楽曲が増えてきたのは一つ良さかなと思って気に入っています。
イントロの感じはむしろhattendamぽいかも?


以下、Antique/Legacy/Requiemの3曲がトライアド(連作)でして、
全て「死」「遺産」をテーマとした楽曲群なのですが、
「I」「You」「He(She)」という三者ではなく
もう少し複雑な視点の違いによる3曲となっております。


5. Antique

元はものすごくマイナーコードな曲だったのですが、
もひろんさんという先輩の結婚式でピアノ演奏を頼まれた為にメジャーコードで書き直した楽曲です。
Antiqueは「第三者」による視点で、いわゆる死者を見る/知る事もなく
受け継がれた物だけを眺めている、そういう作品です。

6. Legacy

Deemoでお馴染みになってくれた良い作品ですね。
Legacyがまさに直接的な「遺産」で、それも「遺された側」の物語です。
近い親族に故人がおられる方には割と理解が早いかもしれません。

7. Requiem

長い事リリースに至らなかった最後の曲で、根源のテーマ「死」そのものです。
「鎮魂歌」の示す通り、亡くなって召されるまで、の楽曲です。
前2曲はこの曲を書きたかったが為の前座で、この楽曲が私にとって
「遺書の代わりに遺されるべき作品」でした。
でこんな事言うとすぐ「死なないで!」「死ぬな!」て重めに受け取られがちなので
連作としまして、私は元気ですが死ぬ前に遺作を作っておきたいのです、と。
いわゆる私のお墓の前で泣かないで楽曲なんです。
ところで古時計の音とか入れようかと何度も悩んだんですがやめました。あざとすぎて。


8. The Measly Conflict

主題へ還る。もとい、偉大なる衝突と思い込んでいたそれは、
実は些細な事象でしたと。そういう締めでした。
実際に「トライトーンだらけの衝突しているコード」を少しずつ避けてあげて
何ら問題無くしてあげました。

2017/12/10

よりぬきスイッチさん ライナーノーツにかえて


M3-2016秋にてリリースして以来1年もかかってしまいましたが
よりぬきスイッチさんがついにデジタル配信開始となりました。
(近日中にさよならスイッチさんも予定しております)
iTunes GooglePlay Spotify Amazon Groove……あとなんだろ?
多すぎてよく分かってないので「Yorinuki Switch-san」で検索してみて下さい

各ストアの規約等に併せてたらアルバム名から曲名まで変更を余儀なくされ
アルバムアートも何度も作り直すハメになった為だいぶモチベーションが下がっていたのですが
ようやくお届け出来るに至りましたので
ライナーノーツにかえてそれぞれの曲の解説を「原題と共に」記載しておきます。

1. Status Quo 20XX

アレのアレです。(?) 1面。
……本当は「20XX年電子の海」というアルバムを用意していたのですが、
度重なるPCクラッシュ等でまともに形になってたのこれ1曲だけだったので
温存するよりリリースしていきたい、と思ってこうなりました。
実際人気の3/4面あたり未着手だったので
きちんと手をつけられるようになったら全部ちゃんとやりたいです。
20XX版Status Quoに関しては「これくらいカッコ良くなきゃダメだっただろ」と
反省点を手直しブラッシュアップしたつもりですのでお楽しみ下さい。

2. Tokiotraum (Nes)

Tokionachtという曲のリアレンジ版TokiotraumをFamitrackerで打ち込んでみました。
案外悪くないと思っていますが元々はFAMICOM MADNESというイベントにどうしても出たくて
初めてファミコン風を打ち込んだ次第でした。nsfになるのは本当に初めてじゃないかな。
他にリリースするタイミングも無かったのでよりぬきました。

3. Finalist

なんとかっくすの公募で落ちたやつだよ!これくらいじゃダメだよなやっぱ!
nanobeatには収録されましてボチボチの評価だった様子です。
分かってる人には分かってたみたいだけどhattendam technoの最新作で、
いいからeveryboy出せよどうなってんだよって怒られるとマジでグゥのネも出ない。
諦めてはおりませんよ、という意思表示ではあります。はい。この曲everyboyと別に作りましたし。

4. Megaera

Cytusに収録されているMegaeraという曲の完全版になります。
で、そろそろ時効だろって思うんで白状しますと、
割と普段からWIP版とかProtoとか言って未完成品出してますが、
MegaeraのProtoだけは脳内にあったのを完成後に追加で作りましたメンゴ
「最大限にゲーム音楽ぽいのを」て思って作ったのが
自分の想定を遥かに超えて評判良かったのでちょっと驚いています。

5. Dusk2d

Dusk2もほっぽらかしててスイマセン。やりたいことが多すぎるんだ。
Dusk2ProtoというCDに入っていた物よりもうちょっとブラッシュアップされた物になります。

6. Iscariot

十数年越しの恥のかき捨て。このリメイク版もnanobeat収録。
ちょっとシャワー浴びてたらコード進行浮かんじゃったんだよしょうがないじゃんって思うんだけど
実際打ち込んでみたら半音ズレてて「あれ戻れない!ヤバい!」とか泣きそうになってました 歳でしょうか

7. GAME START 2016 (Gadget Version)

Korg Gadget Kamataコンテスト受賞作品。マジか。

8. GAME START 2016

こっちが原曲。EDG 音撃-EDM IS GAME-の為の書き下ろし。
EDMゆーても歌モノ入れる余力が無いというか歌ってくれるようなオニャノコの知り合いがいないもんだから、
歌無くてもEDMっぽさが少しでも出るように努力しました。
GAME OVER 2009 -> GAME OVER 2010 からの連作のつもりでもあり、
ゲームのオープニングデモのつもりでもあります。

9. Legacy (Game Size)

Deemo。

10. Legacy 161030

161030版。
ほぼ完パケかしらと思っていた面もあったのですが、この後SONAR環境……PCが吹き飛び
かつ元の状態に戻せない重篤な障害が発生した為
この曲はもうこれ以上あまり編集されない可能性が高いです。遺憾。
……とはいえワークファイルは普通に残ってますので、
すげー褒められたりすげー言われたら1からやり直す事は出来るかも。音が出ないだけですんで。
で、Legacyという曲の解説は「さよならスイッチさん」で深く掘り下げる予定です……


2017/10/11

The Greatest Conflict

M3-2017秋新譜「さよならスイッチさん(Goodby, switchworks)」のタイトル曲となる
The Greatest Conflictという曲について少し触れておきます。


何を隠そうこの曲は14年も前に少しだけ書いて即座に廃棄した没曲のリバイバルになります。
没曲どころかこの曲は「恐らく駄目だろう」と当初から没にする見込みだった実験作でした。

かつてエスプガルーダというゲームの楽曲制作を担当させて頂けたおかげで一躍知名度が上がったような気がしているのですが、
とはいえ元来tranceミュージシャンだった等というわけではなく、
どちらかというとピアノばかり弾いていた人がちょっとだけDTMかじったような、そんな感じでした。
三十路半ばを過ぎた今でもなお「tranceってのも難しいねぇ」と思っているのですが、
この没曲は「tranceにおける禁忌」に挑んだ物で、結果は惨敗でした。

The Greatest Conflictはこの禁忌を回避する事無く、
真っ向から「技術と雰囲気で何とかなるのではないか」という新しいアプローチの元生み出された
まさに「偉大なる先人達への背反」という最悪なテーマの楽曲です。

少し専門的な話になりますが、
つまるところtrance、特にCarte Blanche以降のようなtranceシーンは「ストイックなカッコ良さ」と「泣き」を追求した物であり、
これらと相反するような音楽性というのは概ねタブーではないかと思います。
例えば「オシャレさ」を追求するであるとか、ノイズ音楽であるとか……。
で、これらの一端になるわけですが「およそジャズや近代クラシックのようなテンションコードもりもりの音楽は多分tranceに出来ない/ならない」という命題で、一つ没曲を書いたわけです。
だってトライトーンとか連発するんですよ。無理でしょ絶対。


こんな感じの動きは、バロック的な古典クラシックであるとかジャズであるとかプログレとか、
でなければ近現代クラシックでもなければあまりやるべきじゃないんです。ぶつかりますから。
で、こんな感じの音になります。
 ……これでも「割とまともに聞こえる箇所」なんです。実際もうちょっとキツい事やってます。


元来泣かせとかピアノ曲を書くたびに恥ずかしくて穴を探したくなるようなそういう性分だもので、
Antique - Legacy - Requiemというピアノ3連作をテーマに持ってくるのがどうしても憚られまして、
ならいっそ「1曲目からクライマックス感でも出していくか」と、そういう魂胆でもあります。
アルバム名もSAYONARAですから、出し惜しみしない、現時点で最高のswitchworksを堪能して頂く為に、
まさに理想の楽曲になったかと思います。
電子の海 / 電子の宙 / nocturnal type などのtrance楽曲よりも更にswitchworksらしいtrance楽曲、お楽しみに。


たぶんiTunes他でもリリースするよ!