2019/02/05

Sentimental Journeyと「彼方のアストラ」

あああのんびりしてたら書くタイミング逃した感が……でも書いておきますね。

Cytus II 2.0 Ivyの為に楽曲が欲しい、とオファーを受けた際、
割と楽曲に対する裁量は私にあったんですね。
当初から「強いファンサービスを」「switchworksらしさを」という事は決めていたのですが、
いかんせん楽曲自体のテーマみたいな物は漠然としていました。

そんな頃にちょうど読了(及び何度も読み返し……)していたのが篠原健太先生の「彼方のアストラ」という漫画でした。全5巻。

少し話がズレますが、私そこそこのスターウォーズファンなんですよ。
あと一応初期スタートレックにわかとか。
かの大作から長い年月が経った今、「宇宙」とか「SF」というテーマはもはや量産により陳腐化してしまったかな、と思い込んでいたのです。そう、思い込み。

「彼方のアストラ」は、そんな私に「SFってカッコ良いんだ」という事を今一度教えてくれた傑作でした。
ミステリだからとか伏線が良いとかギャグが面白いとかそういう事以上に、
一貫して「宇宙」「SF」「冒険」といったテーマを描ききった、そういう傑作だと思います。

こうして私は今一度「宇宙ヤバイ」を痛感し、いてもたってもいられず脳内に浮かんだ彼方のアストラの映像をそのままに楽曲を書き殴ったのです。
そう、Sentimental Journeyという楽曲はもはや「彼方のアストラ」を私なりに具現化しただけの作品でした。(だからこんなタイトルだったんですね)
イントロのピアノエフェクトは完全に人工ワームホールを意識しているし、サビから意図的に墜落シーンを彷彿とさせようとしています。

本当はここまでの話を直接篠原健太先生にファンレターとしてお届けすべきでは、なんて何度も悩んだりしたのですが、とりあえずここに書き記しておきます。
篠原健太先生、素晴らしい作品をありがとうございます。

……で「とっととアニメ化しろよぅ」って気持ちで書いていたりしたので、アニメ化決定という事でおめでとうございます。良かった良かった。

まぁとにかく、5巻全部買ってSentimental Journey聴きながら読んどけって話ですよ。

ところでSentimental Journeyという曲がほぼ完パケした後に「TheFatRat」なる天才アーティストを知りまして、
TheFatRatのとある楽曲と出会った結果「やっぱり宇宙ヤバイ、墓の下で寝てる場合じゃねぇ」と思い立った結果
「Amen -> R.I.P. -> rebirthworks」という連作になる予定だったのですが最後の物をspaceworksと改題した次第です。rebirthworks、もう1年以上制作してるんですけどね。
勿論Sentimental Journeyの更に長い物など収録予定ですが、そのうちTheFatRatについても書けたら書きたいです。

2019/01/26

Cytus II 2.0リリースに伴うSentimental Journeyの四方山話とか音源とか

お待たせ。
何年振りだっけ?……新曲だよ。

http://huangh.tumblr.com/post/182051972504/song-illustration-for-cytus-ii-20-2019

Cytus II 2.0の為の完全書き下ろし新曲です。でもこういう仕事頂けるの本当に嬉しいですね。
私はいつも自分の楽曲をうまく自己評価出来ていないのでよく分からないのですが、
どうにも中の方から「Nocturnal Typeはとても重要な楽曲です」と仰って頂いたので、
まずはNocturnal Type IIを作らなければと、後は2019年の新譜の予定をまるごと変更する方針へと覚悟キメ。
でもせっかくだからMegaeraとかChaotic Driveの旋律もぶちこんじゃいました。サービスサービス。

ところでちょっとTwitterでアンケート取ってみたヨ。
そうだよね音屋なんだから音出せって話だよね!


まぁやっつけばかりで恐縮ですが御賞味下さい。
後日この曲のテーマであるとか着想であるとかも書く気がします。

なおM3-2019春にて「rest in peace」というとても恥ずかしいアルバムをリリースする予定ですが、
M3-2019秋を予定しているその次になる「spaceworks」というアルバムにこのSentimental Journeyの長いのとか入れようと思ってます。しばし後ですがお楽しみに。
……とはいえ「R.I.P.の販促にとっとと入れとけよ」みたいなのが普通だとも思うんで、そっちはそっちで何か考える……かも。

2019/01/10

rest in peaceに先駆けた懺悔


M3-2019春にて新譜「rest in peace」をリリース予定です。
……って新譜とか書いてるんですが、かつてない新曲の無さで
これを新譜と言うのもおこがましいのですが、まぁそういうCDが出ます。

ただしほぼ全て未出曲になります。
私が未成年の頃に書いた曲のみで構成された、過去最大の黒歴史アルバムです。


ちなみにどれくらい未出かというと
・エスプガルーダの仕事より前
・Muzieというサイトに登録するよりも前
・当時個人サイトを持っていたけれどもそこでも公開していなかった
というレベルの代物です。
時期としては私が16-18歳頃、1997-2000年頃の作品群になるかと思います。

この時代の私は過激派と言えるレベルでのJRPGフェチで(今もか?)、
植松伸夫氏が好き過ぎてあのようになりたいと心の底から願っているゲームオタクでした。
(同じ時期にbeatmaniaに出会ってはいるんですけどねぇ……)
よって露骨にそういった音楽ばかりです。
本当に「テクノのテの字も知らなかった」時代の、なんだかゲーム音楽以外では使え無さそうな、というか全体的に稚拙以外の何物でも無かったです。

ただ、案外そんな時代に「まぐれ当たり」が出るものでして、
先日リリースしたAmenに含まれている「EDEN」という楽曲はこのもう少し後の時代だったりしました。
M3-2019秋にリリースを予定している新譜にもこの「rest in peace」時代の楽曲の再構築版などが含まれています。

まぁ、ふと「これを知っている人、ほとんどいなかったな」といった程度の思いつきでもあるのですが、
これも次のステップの為のだと思い、
かつてない恥部をさらけ出す覚悟に至ったわけです。

ちょっと現時点で問題はあって、
「選曲してみたら60分どころではなかった」みたいになってちょっと困ってるんですが、
M3までにやれる作業量と完成度次第でもうちょっとブラッシュアップされたら
結果60分に収まったりしないかな、くらいに思ってます。予定は未定。

おまけにこのについても大慌てで公開してる状態で、
この次のアルバムの為に色々動いているのでしばしお楽しみに。すぐ分かると思います。

2019/01/04

Amen


何かと遅くなりましたがM3-2018秋の新譜である
「Amen」についてのライナーノーツ代わりを。
iTunes他各所で配信も始まってますしね。
ここではせっかくなので原題も記載しておきます。

1. Cold Like Amen
(Cold Like Stone)
エスプガルーダ3面のために途中まで書いてボツにしたCold Like Stoneという曲があるのですが
それをAmenの為に再構築。
そもそもAmenの為のアルバムを作る上できっと避けて通れないと思っていたJazz寄りの楽曲として、見事にタイトル曲に相応しい曲になったかと思います。
ジャングルとかドラムンベースで言うところのAmenは当然激しい音なのですが、
ソースの「The Winstons - Amen Brother」からするとむしろこれが源流ではないかと。

2. Lazy Amen
(Lazy Life)
Lazy Lifeというごく個人的に気に入っているというか「なんでこんなもん作ったんだ……」みたいな面白い曲をAmen。
先のCold Like Amenで「Amen+α」というグルーブ感に味をしめていたのですが、
結果こっちのほうがより良いアプローチだったかも。
あとバグパイプを使ったの初めてな気がします。ビバKontakt。

3. Primary Amen
骨董品レベルに古い曲ですがチュートリアル曲として好評。なんやそれ。(Primary Mission)
やっつけで申し訳無いのですが結果こっちのほうが良かったんじゃねーの感が。

4. Amen Meister
(Rhythm Meister)
Meisterは滅びぬ、何度でも蘇るさ。
実際何度打ち込んでも楽しい。
Rhythm Meister 2をベースに各音色を原曲のようなシンセシンセした音で再構築。
Amenとシンセ音はきちんと出会う、という実証に。

5. Amen Dream Works
(Analog Dream Works)
ADWもあまり日の目を見ていないいわゆるボツ寄りの曲です。
当時Rhythm Meisterの続編のような位置付けで作っていたような気がします。
今回のバージョンは結構お気に入り。

6. Amenist
(Finalist)
マッチョは滅びぬ、何度でも蘇るさ。
案外元に引けを取らない程度に良いかも。
まぁ「安易に四分打ちすんな」「Amenのフィルとしての有能さ」ていうあたりでしょうが……猛省せな。

7. Damen
(Dazhan)
Amenistよりはこっちのほうがイマイチかも……。無念。安易に四分打ちすんな。

8. Aden
(EDEN)
これはもう高校時代の作品なので本当に骨董品も良い所なのですが、
原曲からしてAmen押しだったもんでどうしても入れたくなってリメイク。
……でも次のアルバムの良い伏線になった気がします。

9. Cold Like Amen(all over mix)
※ すいっちさんはちょっと気を抜くとすぐ四分打ち入れたくなっちゃうんだ。
  おまけに80年代カブレとかマジ時代遅れの男。

10. Amen for legacy
Legacyは滅びぬ、何度でも蘇るさ。
最初期の頃はあまり抑揚の無い曲だったので、ちょっと初心に立ち返ったアレンジかも。
こういうだるいの結構好きです。


近いうちにAmenで使われているAmen(音源としての)の公開か
M3-2019春新譜「rest in peace」についての続報が出せるといいな。出したい。
この後怒涛のように色々出すので……

2018/04/07

Cakewalk by BandLabのすすめ

お亡くなりになったはずのCakewalk SONARがBandLab社によって買収され、
Cakewalk by BandLabとして無料で入手出来るようになったのでみんなDTM/DAW始めようぜ、という話。
GibsonからCakewalkを取得したBandLab、SONARを復活させ、「Cakewalk by BandLab」として無償ダウンロード開始!
シンガポールのBandLab社によりCakewalk=SONARが奇跡の復活、全ユーザーへ完全無料公開!インストール方法と、いくつかの注意点

無料スゴイ?

スゴイ。機能制限が無いという点でSONAR Platinumと同等品で、
販売終了時まで6万くらいで販売していた物です。(昔は8万以上してたやろこれ……)
私のような Cakewalk ProAudio -> SONAR -> SONAR X と歴代上納してきたハードコアユーザーの総課金額はもう20万じゃきかないでしょう。
複雑な思い?いいえ。こんな素晴らしいDAWが生存確認され世に広まるのに悪い事などありません。

何が良いの?Cubaseで良くない?

DAWソフトの決め手は「自分の手に馴染むか」で良いと思います。そこまで極度な差はありません。
ただし「最もWindowsライクなUIで初心者にオススメしやすい」という点でCakewalk SONARはいまだダントツだと推奨しております。
ついにCubase/Studio Oneの最上位ユーザーとなってしまった今でもそう言えそうです。

これは何が出来ますか?何が出来ませんか?

「利用トラック数」や「利用プラグイン数」という点で他の無料DAWを圧倒します。
この点はSONAR Platinum相当という事で最強のアドバンテージだと言えます。
またStudio One登場までは内部mixの品質もそれなりに評価されていました。
Pro Channelというチャンネルビルトインエフェクト(EQとかコンプ……)や、
各種ソフトシンセもそれなりな数入っています。
TTS-1という名前になったEDIROL Hyper CanvasというGM2音源が付属していますので、
この音入ってないという事態は割と少ないと思います。
(むしろこっちの無償化のほうが腹立たしいぞ……)

SONAR Platinumと比較して入っていない物で目立つのはMelodyne(歌のピッチとかを補正出来ちゃうアレ)とかZ3TA+関連(すっごいシンセ)あたりかな。
あとピアノ音源もちと足りてない気がします。
remix目的とかだったらすぐ導入するしか無いです。もうACIDとかいらない多分。

現時点ではメニューとか英語になっちゃう問題があるのですが
以下などを参考にレジストリ弄ればすぐ治ります。
「Cakewalk by BandLab」日本語化の手順

これ「だけ」入れれば良いですか?

何をやりたいかによって追加でプラグインの導入を検討しても良いかもしれません……が
とにかく今回は無償という部分を最強のアドバンテージと捉え、
導入直後に若干弱いシンセ面だけでも強化してあげるべくSynth1ファミシンセIIあたりを今すぐ導入しましょう。
「DAWが無料になった分どっかに課金させろ」という課金勢はKONTAKTStutter Editあたりを御検討下さい。オススメです。

最後に

既存SONARユーザーはすこーし不具合とかあるみたいなんで
「待ち」か「beta特攻」か「共存」のいずれかを選んでいく感じが良いかと思います。共存可能です。

これを期に久しぶりにDAWの講座とかやりたい気持ちもあるのですがニーズが不明かな。
とはいえ長年のCakewalkユーザーという事で色々と答えられる事はあると思うので
ワタシニデンワシテクダサーイ ドゾヨロシク (c)スタイリー

2017/12/23

Bash on Ubuntu on WindowsならぬC# on PowerShell on bat

この記事はPowerShell Advent Calendar 2017の23日目です。
そして明日が私の誕生日です。(?)

前置き

たまたまググッて出てきた幾つかの技術を組み合わせたら大変便利過ぎて危険だった
みんな知ってたのこれ?ていうお話。

PowerShellはWindowsに標準で搭載されるようになり、いわゆる「OS入ってればすぐ動く」の好例となったわけなんですが、
ps1ファイルがアレゲ。凄くアレ。
少なくともPC初心者の方にはダブルクリックで確実に実行出来ないとダメだと思うんです。
案の定7日目の大鷲さんがゾーン/セキュリティ(或いは場合によりExecutionPolicyなど……)に振り回されておられるわけです。
堅いのは良い事だ。良い事だけど、思ったより使い勝手悪いかなと。WSHくらいお手軽でありたい。

本題

そして、以下の超危険な一行に出会ってしまったのです。
@powershell -NoProfile -ExecutionPolicy Unrestricted "$s=[scriptblock]::create((gc \"%~f0\"|?{$_.readcount -gt 1})-join\"`n\");&$s" %*&goto:eof
これはbatファイルの1行目に書くおまじないです。そしてこのおまじないがあれば、
2行目以降にPowerShell記述が出来てしまいます。ヤベェ。
二行目以降をPowerShellスクリプトとして実行させているbat……てイメージ。
batからps1を呼び出す手法は結構あちこちで見かけるのですが、
たった1行のおまじないでbat拡張子のPowerShellスクリプトが爆誕。
ExecutionPolicyも自由に書けます。
@powershell -WindowStyle Hidden -NoProfile -ExecutionPolicy Unrestricted "$s=[scriptblock]::create((gc \"%~f0\"|?{$_.readcount -gt 1})-join\"`n\");&$s" %*&goto:eof
こうするとDOS窓(conhostってやつ、黒い窓)も消える。

.NETによる凶悪な発展

PowerShellでもちょこっと「Add-Type -ReferencedAssemblies」なんてやってあげると、C#のソース埋め込んで実行とか出来るんですよ。

……ん?

@powershell -NoProfile -ExecutionPolicy Unrestricted "$s=[scriptblock]::create((gc \"%~f0\"|?{$_.readcount -gt 1})-join\"`n\");&$s" %*&goto:eof
$assemblies = ("System")
$src = @"
using System;
public static class cstest {
        public static void main(string[] args) {
            Console.WriteLine(args[0] + "!" + args[0] + "!" + args[0] + "!");
        }     }
"@
Add-Type -ReferencedAssemblies $assemblies -TypeDefinition $src -Language CSharp
[cstest]::main('hello!')
うおおおおおこのbat動くぞぉぉぉぉぉこれ動くぞぉぉぉぉ
とにかく表題通り「batの中で動いているPowerShellの中でC#がコンパイルされながら実行されている」のです!何を言っているか分からない!!
副次的なメリットも多方に及びます。

  • bat起動時のパラメータ渡しもきちんと機能し、C#にまで渡せます
  • WPF利用、XAMLを同時に埋め込む事も難なく可能です
  • やってないけどどうせVB.NETとかも埋め込めるんじゃねーかな
  • C#にまで到達していれば.NETなdllはおろかDLLImportでWin32APIやらDLL関数も利用可能
宇宙ヤバイ。

こんなにステキ

.NET Frameworkのバージョンは恐らく実行しているOS上でのPowerShellのバージョンに依存するはず。……んーがそもそも
「実行時に自動的に判定される」という点だけで超便利。
「3.5と4.xでコンパイル分けなくてええねん」て言えば「(@益@.:;)ノシ なんだと」てならないかな。

気になる点

  • これ将来的に塞がれたりしないの
  • セキュリティリスクにならんの
    • セキュリティリスクになってhtaみたいに迫害ry
C#やりたい時はアセンブリ書くのちょこっと面倒かな、とは思ってますが、
PowerShell的にはやりたい放題です。
最後の良心で「自身を管理者実行し直すbat」を混ぜ込んでいないのですが……やっぱりすげーセキュリティリスクになりそう。ならないかな。
あと細かい事だけど各種エディタでデフォルトでbatとして認識されるので実に自動補完されないとかハイライトされないとかはある。


今後の発展

DLLImportをより手軽に扱える関数を作ってみたりしています。
妄想だけどReferencedAssembliesも何とかC#ソースから動的に生成出来ないかな。
画像ファイルのEXIFとファイルのタイムスタンプを相互に変換するようなのも作ったりしてますが概ね良好です。
結局「PowerShell結構スゴイんです」が故のメリットばかりなんですけどね。
何か面白いアイデアとかあったら是非教えて下さい。

最後になりましたが

あ、ほんとはミュージシャンらしいです。私。サンレコにも載ったから多分。
新譜出たばかりなのでヨロシクドーゾ。
bandcamp iTunes Amazon Spotify

2017/12/13

さよならスイッチさん(Goodby, Switch-San)


よりぬきスイッチさんに続きさよならスイッチさんもリリースと相成りましたので。
やはり一部の楽曲が「リリース時の言語設定」の問題でデジタル版で改題される為
今回はCDリリース時から英語に統一していました。原題にて紹介。

1. The Greatest Conflict

アルバムタイトルに「さよなら」を選んでしまったので
それに見劣りしない大団円なタイトル曲を、と色々悩んだ末の楽曲でした。
「偉大なる衝突」と名付けられたこの楽曲に込められている悪意については
<a href="http://blog.s1224.com/2017/10/the-greatest-conflict.html">こちら</a>を御参照下さい。

2. Rhythm Meister 2

私のファーストアルバム「電子の海」に含まれていた割と地味めなタイトルのブラッシュアップ版です。
ちょっとリズム思いついたぞ、程度で着手したのですが、案外好きな感じになりました。
先輩に聞いて頂いた所「これは!すごく良いから!歌があったほうが!」て言って頂けたのですが
何度やっても技術不足でしっくりきませんでした 自分でもそう思ったので本当に残念です

3. Chill Breeze

だいぶ昔に確かMOGRAさんでDJブースレンタルで遊ぶ為に
書き下ろしてみた作りかけの曲を、きちんと最初から作り直して完成させてみました。
「寒さ」だけがテーマの変わった曲だったんですが、普段使わないようなkickとか使ってみた結果
ぼちぼち寒そうになったので自分では御満悦です。
これも歌用意してたんですが……残念です。


4. 大戰

まだまだ日本語不勉強だなぁと(日本人なのに)思わされたのですが「大戦」というとほぼ全て世界規模の大戦の事を指すようです。
DDRのDEAD ENDだとか無双OROCHIあたりに多大に影響を受けている曲ですが、
「らしくない」楽曲が増えてきたのは一つ良さかなと思って気に入っています。
イントロの感じはむしろhattendamぽいかも?


以下、Antique/Legacy/Requiemの3曲がトライアド(連作)でして、
全て「死」「遺産」をテーマとした楽曲群なのですが、
「I」「You」「He(She)」という三者ではなく
もう少し複雑な視点の違いによる3曲となっております。


5. Antique

元はものすごくマイナーコードな曲だったのですが、
もひろんさんという先輩の結婚式でピアノ演奏を頼まれた為にメジャーコードで書き直した楽曲です。
Antiqueは「第三者」による視点で、いわゆる死者を見る/知る事もなく
受け継がれた物だけを眺めている、そういう作品です。

6. Legacy

Deemoでお馴染みになってくれた良い作品ですね。
Legacyがまさに直接的な「遺産」で、それも「遺された側」の物語です。
近い親族に故人がおられる方には割と理解が早いかもしれません。

7. Requiem

長い事リリースに至らなかった最後の曲で、根源のテーマ「死」そのものです。
「鎮魂歌」の示す通り、亡くなって召されるまで、の楽曲です。
前2曲はこの曲を書きたかったが為の前座で、この楽曲が私にとって
「遺書の代わりに遺されるべき作品」でした。
でこんな事言うとすぐ「死なないで!」「死ぬな!」て重めに受け取られがちなので
連作としまして、私は元気ですが死ぬ前に遺作を作っておきたいのです、と。
いわゆる私のお墓の前で泣かないで楽曲なんです。
ところで古時計の音とか入れようかと何度も悩んだんですがやめました。あざとすぎて。


8. The Measly Conflict

主題へ還る。もとい、偉大なる衝突と思い込んでいたそれは、
実は些細な事象でしたと。そういう締めでした。
実際に「トライトーンだらけの衝突しているコード」を少しずつ避けてあげて
何ら問題無くしてあげました。

2017/12/10

よりぬきスイッチさん ライナーノーツにかえて


M3-2016秋にてリリースして以来1年もかかってしまいましたが
よりぬきスイッチさんがついにデジタル配信開始となりました。
(近日中にさよならスイッチさんも予定しております)
iTunes GooglePlay Spotify Amazon Groove……あとなんだろ?
多すぎてよく分かってないので「Yorinuki Switch-san」で検索してみて下さい

各ストアの規約等に併せてたらアルバム名から曲名まで変更を余儀なくされ
アルバムアートも何度も作り直すハメになった為だいぶモチベーションが下がっていたのですが
ようやくお届け出来るに至りましたので
ライナーノーツにかえてそれぞれの曲の解説を「原題と共に」記載しておきます。

1. Status Quo 20XX

アレのアレです。(?) 1面。
……本当は「20XX年電子の海」というアルバムを用意していたのですが、
度重なるPCクラッシュ等でまともに形になってたのこれ1曲だけだったので
温存するよりリリースしていきたい、と思ってこうなりました。
実際人気の3/4面あたり未着手だったので
きちんと手をつけられるようになったら全部ちゃんとやりたいです。
20XX版Status Quoに関しては「これくらいカッコ良くなきゃダメだっただろ」と
反省点を手直しブラッシュアップしたつもりですのでお楽しみ下さい。

2. Tokiotraum (Nes)

Tokionachtという曲のリアレンジ版TokiotraumをFamitrackerで打ち込んでみました。
案外悪くないと思っていますが元々はFAMICOM MADNESというイベントにどうしても出たくて
初めてファミコン風を打ち込んだ次第でした。nsfになるのは本当に初めてじゃないかな。
他にリリースするタイミングも無かったのでよりぬきました。

3. Finalist

なんとかっくすの公募で落ちたやつだよ!これくらいじゃダメだよなやっぱ!
nanobeatには収録されましてボチボチの評価だった様子です。
分かってる人には分かってたみたいだけどhattendam technoの最新作で、
いいからeveryboy出せよどうなってんだよって怒られるとマジでグゥのネも出ない。
諦めてはおりませんよ、という意思表示ではあります。はい。この曲everyboyと別に作りましたし。

4. Megaera

Cytusに収録されているMegaeraという曲の完全版になります。
で、そろそろ時効だろって思うんで白状しますと、
割と普段からWIP版とかProtoとか言って未完成品出してますが、
MegaeraのProtoだけは脳内にあったのを完成後に追加で作りましたメンゴ
「最大限にゲーム音楽ぽいのを」て思って作ったのが
自分の想定を遥かに超えて評判良かったのでちょっと驚いています。

5. Dusk2d

Dusk2もほっぽらかしててスイマセン。やりたいことが多すぎるんだ。
Dusk2ProtoというCDに入っていた物よりもうちょっとブラッシュアップされた物になります。

6. Iscariot

十数年越しの恥のかき捨て。このリメイク版もnanobeat収録。
ちょっとシャワー浴びてたらコード進行浮かんじゃったんだよしょうがないじゃんって思うんだけど
実際打ち込んでみたら半音ズレてて「あれ戻れない!ヤバい!」とか泣きそうになってました 歳でしょうか

7. GAME START 2016 (Gadget Version)

Korg Gadget Kamataコンテスト受賞作品。マジか。

8. GAME START 2016

こっちが原曲。EDG 音撃-EDM IS GAME-の為の書き下ろし。
EDMゆーても歌モノ入れる余力が無いというか歌ってくれるようなオニャノコの知り合いがいないもんだから、
歌無くてもEDMっぽさが少しでも出るように努力しました。
GAME OVER 2009 -> GAME OVER 2010 からの連作のつもりでもあり、
ゲームのオープニングデモのつもりでもあります。

9. Legacy (Game Size)

Deemo。

10. Legacy 161030

161030版。
ほぼ完パケかしらと思っていた面もあったのですが、この後SONAR環境……PCが吹き飛び
かつ元の状態に戻せない重篤な障害が発生した為
この曲はもうこれ以上あまり編集されない可能性が高いです。遺憾。
……とはいえワークファイルは普通に残ってますので、
すげー褒められたりすげー言われたら1からやり直す事は出来るかも。音が出ないだけですんで。
で、Legacyという曲の解説は「さよならスイッチさん」で深く掘り下げる予定です……


2017/10/11

The Greatest Conflict

M3-2017秋新譜「さよならスイッチさん(Goodby, switchworks)」のタイトル曲となる
The Greatest Conflictという曲について少し触れておきます。


何を隠そうこの曲は14年も前に少しだけ書いて即座に廃棄した没曲のリバイバルになります。
没曲どころかこの曲は「恐らく駄目だろう」と当初から没にする見込みだった実験作でした。

かつてエスプガルーダというゲームの楽曲制作を担当させて頂けたおかげで一躍知名度が上がったような気がしているのですが、
とはいえ元来tranceミュージシャンだった等というわけではなく、
どちらかというとピアノばかり弾いていた人がちょっとだけDTMかじったような、そんな感じでした。
三十路半ばを過ぎた今でもなお「tranceってのも難しいねぇ」と思っているのですが、
この没曲は「tranceにおける禁忌」に挑んだ物で、結果は惨敗でした。

The Greatest Conflictはこの禁忌を回避する事無く、
真っ向から「技術と雰囲気で何とかなるのではないか」という新しいアプローチの元生み出された
まさに「偉大なる先人達への背反」という最悪なテーマの楽曲です。

少し専門的な話になりますが、
つまるところtrance、特にCarte Blanche以降のようなtranceシーンは「ストイックなカッコ良さ」と「泣き」を追求した物であり、
これらと相反するような音楽性というのは概ねタブーではないかと思います。
例えば「オシャレさ」を追求するであるとか、ノイズ音楽であるとか……。
で、これらの一端になるわけですが「およそジャズや近代クラシックのようなテンションコードもりもりの音楽は多分tranceに出来ない/ならない」という命題で、一つ没曲を書いたわけです。
だってトライトーンとか連発するんですよ。無理でしょ絶対。


こんな感じの動きは、バロック的な古典クラシックであるとかジャズであるとかプログレとか、
でなければ近現代クラシックでもなければあまりやるべきじゃないんです。ぶつかりますから。
で、こんな感じの音になります。
 ……これでも「割とまともに聞こえる箇所」なんです。実際もうちょっとキツい事やってます。


元来泣かせとかピアノ曲を書くたびに恥ずかしくて穴を探したくなるようなそういう性分だもので、
Antique - Legacy - Requiemというピアノ3連作をテーマに持ってくるのがどうしても憚られまして、
ならいっそ「1曲目からクライマックス感でも出していくか」と、そういう魂胆でもあります。
アルバム名もSAYONARAですから、出し惜しみしない、現時点で最高のswitchworksを堪能して頂く為に、
まさに理想の楽曲になったかと思います。
電子の海 / 電子の宙 / nocturnal type などのtrance楽曲よりも更にswitchworksらしいtrance楽曲、お楽しみに。


たぶんiTunes他でもリリースするよ!

2016/12/24

Say Ya

お久しぶり。みんなのグラサンだよ。

12/24はみんなのグラサンことswitchworksさんの誕生日です。
いよいよ35歳になっちまった。

そんなわけで(?)誰が祝わずとも世界中が私を祝福していると毎年考えているので、
むしろ私からメリースイッチマスプレゼントを。大量に。えぇ大量に。

※長いこと私生活が荒れっぱなしで「最近あのグラサン大丈夫かしら」とか言われがちだもので
「大丈夫じゃないけどまぁ大丈夫」という所信表明的な。



  1. Legacy 161030
    Deemoという音ゲーでややウケたかもしれない、switchworks史上最も泣ける(?)楽曲を貴方へ。
    M3時点でのWork in progress的な作品ですが、完成版の全体像は見えてくるかと思うので
    良かったら聴いてやって下さい。
    ※悲しい事故により全ての音を作り直しています
  2. Dusk2 / Dusk2d (2015年時点のProto type)
    「電子の海」というアルバムに収録されていた「宵闇」という楽曲の続編。
    早くちゃんと作れ案件ですが現状でも気に入ってはいるのでそろそろ時効という事でネットでもリリース。

  3. Iscariot
    2003年制作のダサダサトラックなのですが、何故かこういうDTMダサい音楽がいまだに大好きな所があって、十数年ぶりに作り直してみました。
    適当に笑い飛ばしてあげて下さい。
  4. 各種ゲームアレンジ
    主にPulse Therapyさんへの提供楽曲か、
    ラスボスとかスクウェアとかでまとめた時の。或いはTwitterとかで垂れ流してたのとか。
    珠玉かもしれないし吐き捨てかもしれないので雑にお楽しみ下さい。


・え、なにこの放出っぷり、変なフラグとかじゃないの?という方へ


変な事を考えて良いような身持ちではなくなりましたし、
むしろ「やって良い事」に強く制限がかかっておりますので、
しばらく私は「しがないミュージシャン風」である予定です。
少なくとも今すぐ雇用してもらえるゲーム会社さんですとかパトロンとか愛人とかそういうのがヒョッと現れたりはしないですからねぇ。リアルなお話でした。


・Patreonとかしないの?同人とかフリーランスでメシ食えば?


自分の出力に大変自信が無いもので多分ムリでしょう。
(もっと言うと営業能力もヘタレ)
よく「大体3時間で作曲」とか宣っておりますが、実の所それ以前に脳内で100時間くらい練ってる気がしますもんで、
結局出力悪いほうじゃないかと思っています。



そんな感じで皆様良いクリスマス/週末/年越しを。